建物解体の工程と安全対策を学ぶ

放置せず建物を解体する理由

使用されなくなった建物を放置すると老朽化が進み、倒壊や崩落といった危険を周囲に及ぼす可能性があります。
そのため不要な建物は早めに解体することが推奨されます。
解体の流れはまず足場の設置と養生シートの取り付けから始まり、周囲への粉塵や破片の飛散を防ぎます。
その後、屋根や内装を手作業で撤去し、安全に進められる状態を整えてから重機を用いて上部から順に構造を壊していきます。
こうした段階的な作業によって事故のリスクを抑えながら工事が進みます。
準備から完了までには時間がかかりますが、これらの工程があるからこそ安全で確実な解体工事が可能になるのです。

廃棄物処理までが解体工事の範囲

解体作業は建物を壊すだけで終わりではありません。
手作業で内装を外し重機で本体を解体した後には大量の廃棄物が発生します。
これを正しく処理することも解体工事の重要な工程です。
廃棄物は自治体のルールに従い分別し、リサイクルできるものは適切に再利用されます。
さらに現場の清掃を行い、周辺道路や近隣住民への影響を最小限に抑えます。
工事終了後には施主による確認や近隣への報告も必要です。
そして最後に建物滅失登記を申請して初めて全ての解体工事が完了します。
つまり解体とは「壊す」だけでなく「処理する」までを含めた責任ある作業だと理解しておきましょう。


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